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中華楼のブログ

#幻想入りもどき:訂正版 東方妄想小説  「僕が十年前に幻想郷に紛れ込んでいたら、今」 PART2/PART5

東方妄想小説  「僕が十年前に幻想郷に紛れ込んでいたら、今」 PART2



マイミクのぺけさんのmixi上で発表されている連載小説 東方堕人録に、僕も出して貰いました。

嬉しかったので、いつかそのキャラを掘り下げてみようと想い、毎日妄想を深めて参りました。

1話
http://mortaler.7.dtiblog.com/blog-entry-24.html
の続きです。



東方原作のイメージをいちぢるしく損なうかもしれません。
きもい文章であることは保障します。
どちらかでも苦手な方は、読まないことをお勧めします。

現在、3話まで出来てます。
5話で、終らせえて、実際幻想入り動画にしたいなというエピソードへ繋いで終る形にしたいなと。

toword to 200由旬























































○コンセプト
 ・武侠の世界でも「人は空を飛ばない。」ものです。巫女や魔女が如何に特別な存在かの相対的な表現を、武侠的に出来ないかと思い作りました。
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スケベ薬師の受難?
 水は命、光は希望。この森でもその力は、湿った空気に二条の美しい色を浮かべる。僅かな木漏れ日は遥か見上げる照り葉を縫い、秋を感じさせようと、この暗い森の中に降り立ってくれるのだ。

 その儚げな光を手の平に受け止め、大事に握り締めるようにし、男は頷いて天を見上げた……。男の頭に乗る人形も、嬉しそうにその光を覗き込んでいた。
 幻想郷の魔法の森、ここでも水と光は生命の根源たる力を体現している......彼らのような活計(たつき)の者は、こと生命の神秘に大きな情感を抱く。この幻想郷の人里に住む、一風変わった漢方薬材師。連れ合いの人形と採集の為、暗く深い魔法の森へと分け入っていた。
「さてと、あとはここでゆっくり根系と樹皮系を採集すれば、帰って調合と店番だけですね。」
「ワッ♪」
頭上の小さな少女が、主人の独り言に答えるように右腕を上げる。重心が変わった為に重い布帽につられ、少女の人形は小首を傾げた格好になる。
上目遣いに少女の人形を見上げ、哈哈と笑った男が周囲を見渡し、採集に向く湿った針葉樹地帯を見つけた。

「よし!」
とひとりごちると薬師は、頭上の人形に手を伸ばし胸元へ降ろした。
「ワ〜♪ ワッワ♪ ワッワ♪」
嬉しそうに主人の手の中で体を揺らす少女。採集の為の準備を始める主人は、片手で彼女を支え片手で荷を解いて忙しない。主人がこれから何をするのか、お付きの人形は心得ており、待ちきれぬとばかり揺れ続けては楽しげだ。
「こらこら、落ち着きなさい。そら、採集袋を持って、内功注入するから背中を向けて......。」
「ワッ♪」
主人の右手から、自分の全身よりも大きな皮袋を受け取る。彼が足を伸ばして地面に座ると、膝の上に飛び降りて背中を向けて同じように座る。彼女が手を水平に広げると、主人のゴツゴツとした厳つい指先が、器用に背中のボタンを解いていく。民族衣装風の人形服は、見た目のように羽織ったものではなく、一枚に整形され背中のボタンで留めてあるのだろう。ボタンが解かれると、人形の少女の布の背中が覗く。

「ワ、ワァ〜ァ」
突然、人形の少女が広げていた両手を頬に沿え、その色を桜色に染めて恥ずかしがった。
「こ〜らこら〜! 何処でそんな余計な反応を覚えてきましたか;^^」
いつもの準備におかしな反応、人形の主人は一寸困惑し、すぐに苦笑いを浮べて問うた。
「ワッ♪」
人形は一転、嬉しそうな表情に変わると、大きな鍔付き帽子を被るように、両手を大振りにして頭に添える。
「きぃ〜り〜さ〜め〜 しゃおちぇ〜!」
「ワワ〜♪」
主人の情けない悲鳴が響く中、人形は嬉しそうに手を上下させる。
 可愛いがっている己の人形にも人形同士の交流が必要とて、仲介を頼んだのがこの森の魔女にだ。関係の悪化した人形使いの元へ、彼の人形を連れて行ってくれる唯一の人物。魔術に基づく貴重な人形補修材も、かの魔女から仕入れてくれる得がたい人物。感謝はしてもし足りないほどだが、この悪戯めいた入れ知恵には、ほとほと手を焼かされているのだ......。

「あぁ〜、もう、その格好でそんな反応するほうがはしたないですよ。気を分け与えるんですから、ちゃんと私の手元においでなさい。」
と言いながら、伸ばした足を胡坐にかきなおす。
「ワッ! ワーワ!!」
衣服の背を開いたまま、してやったりと人形は胸を張っていた。しかし彼女の座っていた左膝は、胡坐をかかれて移動してしまう。主人の両手から離れてしまったのに、主人は早くも「気」を練り出して彼女に余裕を与えない。少女は慌てて前方宙返り、くるぶしの当たり着地するが......
「ワゥッ!」
上手くは着地できず、主人の靴に額をぶつける。
「ワ、ワァ〜......。」
頭に手をあて痛がりながら起き上がり、主人のほうを見やる。しかし、彼女の主人は既に真気を練り上げており、その肩からは湯気のようなものが立ち上がる。額には一筋の汗が流れ、体内に気を巡らせたままでは苦しそうな様子だ。
「ワ、ワワワゥ、ワ!」
苦しげな主人を見て、人形は慌てて彼の靴の上へ移動する。背中を向けて主人と同じ姿勢に座ると、布地の丸い目が閉じられ横棒状になる。
「すぅ」
主人の両手が三つ指揃えて彼女の背に宛がわれる。人形は触れられた背から、次第に体が暖かくなるのを感じた。
「ワ〜♪」
横棒状に閉じられた目が嬉しそうにアーチを描く、彼女のもっともお気に入りの「感覚」だった。
「すぅ〜............よしっと! さぁ娃娃、沖門から太白まで綺麗に気を通しましたよ。」
「ワァ〜♪」
嬉しそうに人形が飛び跳ねると、軽い動作で主人の頭一つ上まで飛び上がってしまう。
「おとと、娃娃 まだ早い!さっきの採集袋は膝の上、採集リストもまだ渡してませんよ!」
「ワワワ!」
慌てた主人が捕まえ、なんとか飛び去らずに済んだ少女。てへへとばかり布地の舌をぺろりと出し、ぺこちゃん顔でとぼけてみせる。
「その顔はどこで覚えましたか......」
「ワァーァ♪」
彼の手の中で、人形が嬉しそうに長い髪を梳く動作をする。
「輝夜公主ぅ〜、貴女までうちの子に余計なことを吹き込みますかぁ〜。」
「ワッワ♪」
歎く主人と嬉しそうに姫を真似る人形、口元に手の甲を添えてクツクツと笑う姿がそっくりだ。
 目を丸くして驚く主人の気持ちを知ってか知らずか、人形は物真似にすぐ飽きて主人を見上げる。自分の体内の「気」を早く使いたいとて、己を捕まえる手をパタパタと叩き、上目遣いに催促し始めた。
「うぁ、分かった、分かりましたよ。これが、採集リストです。ほら、採集袋に入れましたよ。」
なにやらびっしりと文字を書き付けた紙を袋に入れ、主人は袋を人形に持たせる。

「ワ〜♪」
「はいはい♪ でわ。」
言いながら立ち上がった主人は足を開いて構えると、大事そうに手の平に載せた人形を、腰の高さから上下にゆっくりと動かし……。
「一 (イー)」
「ワー♪」
「二 (アール)」
「ワー♪」
「三 (サン)!」
「ワァーーーーーーーーーーーーーーー!」
主人が軽く人形を投げ上げると、彼女はありえない高さまで舞い上がった。勢いはさほどなく、そこまで飛べるとは思えないほどにゆったりと、数十メートル上の針葉樹の枝葉までふわりと飛び上がる。
「ワーーーーーーーーァワッ♪」
まるで風に押し上げられたかのように、ゆっくりと舞い跳んだ人形。彼女がふわりと枝に着地すると、主人は遥か上空の彼女を見上げ、満足そうに呟く。
「よし、無事成功ですね。枝と樹皮系の薬材は頼みましたよ、娃娃♪」
と独りごち、彼自身は根や菌糸類の薬材を探し、下を向いて歩き出す。
「私自身がちゃんと軽功を使いこなせれば……あの子に危険な採取なんて、させないでも良いのですが……ほんとうに、情けないですねぇ。」
 軽功、軽身武功とは体内の真気の巡り方を調節し、その身を軽くする武功だ。人は空を飛べない、これは鳥のように舞い上がり、風のように疾駆する華麗なる武功だ。
 彼は幻想郷に来る以前、名門正派のひとつである大きな武術門派に属していた。彼は尊敬する師の手で、自門派の乗々の軽身武功を授けられた。しかし彼はそんな武功を会得しながら、生涯で実際に使ったことは数度しかない。挙句、使う度に命を落としかけているのだ......。
「軽功自体は出来てるはずなのに、なんで私が使うと明後日の方向にすっとんでっちゃうんでしょうねぇ……。」
 体を軽くする為の体内の真気の流れの作り方、脅威の速度で飛び出す為の素早い真気の流し方、どちらも師がお墨付きを押すほどに上手くこなせる。彼は何故か己自身の重心を取ることが出来ず、数度目の跳躍で縺れるように体勢を崩す。漫画のような人型の穴を、幾度と無く道場床にあけた。この幻想郷に来てからも、幾度と無くこれで命を落としかけたのだ......。
「むぅ、隠れて練習はしてるんですけどねぇ・・・…。」
 腐ったようにひとりごちながらも、手は既に仕事をこなしている。さっと見渡して幾らかのトリカブトを見つけると、次々に引っこ抜いていく。それらの根を、成長の度合いに見て別々の袋に選り分けていく。一般に毒性のあるとされる物も、その成長段階ごとに薬になる部位を持つ。彼らのような者はその知識とともに、それを見誤らないだけの経験が物を言う。収穫時期、収穫部位を間違えば毒にさえなる、知識と経験を高く買ってもらうのが彼ら薬材師だ。
「軽功も、これくらい沢山練習できればいいのですがねぇ。」
 そう言って、しつこく腐りながらも処理を終え、別の袋を出して今度は大木の皮を剥ぎ出す。この樹皮を使い、里の娘達に人気の痩せ身薬草茶を作る。かつては葉が使われていたが、彼が樹皮から作ってみると味も良く効能も高く人気を博したのだ。茶も薬も、そして武功も、彼の師や両親は「やってはいけないこと」と「仕組み」だけを教えて、苦心して本人が成し遂げた時に褒めてくれる、そんな好人物だった。しかし、軽功だけは30年以上を苦心し続ける今も、一向に意のままにならない。師や両親が生きていたら、一体どんな顔をするだろうか……。

「数十年を苦心すれど、自家薬篭中の物とならず……。 おぅ、薬材師が良いことを言いました。私もすっかりオヤヂですねぇ……。」
「ワァーーーーーーーーーーーーーーー」
 まるでツッコミでもするかのように、遥か頭上から彼の人形の微かな声が聞こえた。
「お〜♪ 娃娃も、もう採り終えまし、ぶっ!」
ぴとり!
主人の頭上という「彼女の特等席」に向けて降りてきたのだろう。少女の人形が、見上げた主人の顔面に張り付き、視界と口を塞いだ。そして......
ばきゃす! 
「おわっ!」
 続けて、どっさりと彼女の収穫が詰まった採集袋が、彼の額を打ち、硬い薬材の砕ける音が響く......
「ワッ、ワワワワワワ!」
「いっ、いたたたたた!」
 彼の額を打った採集袋が重力に引かれる、勢いに釣られ少女は地面に落ちそうになって、主人の鼻梁に掴まった。大量の樹枝の重みがその鼻に掛かり、ぶらさがっった人形が振り子のように鼻を引っ張る。振り子の原理に右を向かされながらも、主人は手で採集袋を受け取ろうとした。右前に頭を垂れたその瞬間......
どがす!
「どぅあ!」
「ワー!」
 一連の動きで、右の大樹に勢い良く頭突きをしてしまう。足を縺れさせ尻餅をつくと、そのまま大の字に地面に転がる。彼の人形は主人の胸の上に転がり、怪我はせずに済んだようだ。

「ハ、好痛呵(ハオトンア)〜。」
「ワ、ワ〜」
再び顔に昇り、心配そうに覗き込む人形。主人は目を瞑って、大の字のまま天を仰いでいた。
「ワ、ワ、ワ!」 
 ぴょこぴょこぴょこと、彼の人形が顔の上を移動し、タンコブの出来た主人の額を心配そうに覗き込む。
「ワ〜......ワ!」
 すると人形の手が彼の額に触れ、患部に心地よい暖かさが流れ込んできた。彼は焦り上半身を起こす、人形は胸から主人の腿の上まで転がり落ちた。
「ワー...」
 困惑する人形を優しく抱え上げ、彼女の脚のほうへと真気を戻しながら言う。
「ありがとう、娃娃。でも、駄目ですよ。 今、貴女の体内の気は私が指向性を付けてしまっています。そんなことをしては、貴女の体内で真気同士が衝突してしまいます。」
「ワ、ワー......」
 主人の真似をして気功治療をしようとした少女は、その主人に叱られ意気消沈とした。実際に彼女の衣装は腕の付け根で破れ、同じく布で出来た彼女の体も危なかっただろう。彼はそんな少女の人形を、頭を撫でて慰めてやりながら説き続けた。
「ありがとう、私の内功治療を見て覚えてしまうほど、娃娃は一生懸命なんですね。ほら、着替えて帰るとしましょう、店番用の衣装を持ってきてて良かったですよ♪」
 そう言いながら再び仰向けになると、胸の上に彼女を置いて、ひっくり返してしまった採集袋に手を伸ばす。取り出した衣装を見せると人形は幾分か嬉しそうな顔をし、それでもまだ沈んだ顔で両手を広げる。
「ワ〜」
と落ち込んだ声音で背を向け、主人が着替えさせてくれるのを待つ。主人もいくらか暗い顔をしたまま、人形の背中のボタンを解いてやる。すると......
「ワ、ワァ〜ン」
と、今度は胸を隠すようにして二三歩前によろめき、それから頬を染めて恥ずかしがった。場を和まそうとしてか、彼の人形は再び悪戯を決行したのだった。
「それもやっぱり?」
「ワ♪」
苦笑いが板についてきた主人に、彼女はまた大きな帽子を被る動作をしてみせる。
「霧雨小姐には、ほんと困ったもんですね。困ったなことばかり教えて……。」
怒ったような言葉を紡ぎながらも、彼は優しい笑顔を浮かべた。
「おいおい、お前の人形の為に乙女の心構えを手ほどきしてるんだぜ? 私はな♪」
「ワッ♪ ワーワ♪」
人形が嬉しそうに「姐姐(ジェージェ):おねえちゃん」と言った方向。
薬材師の頭の傍に、いつのまにか黒い服の少女が現れていた。
腰に手を当ててふんぞり返るそぶりは、口を尖らせながらも、愉快でしょうがないという顔だった。


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・延 追加設定?
 彼は特殊な方法で幻想郷に来ており、幻想郷に入るまでに数百年が過ぎている、彼にとっては1年ほどの間に。
 それが魔界に関係があり、彼の血統もまた魔界に関係がある。娃娃を横取りされたという意識も持たれ、魔界出身のアリスとの関係は最悪だ。
 そこで仲介をしてくれるのが、霧雨魔理沙。人形同士のふれあいは持たせておくべきと、娃娃を預けてマーガトロイド亭に連れて行って貰ったり、彼女の修繕に必要なものを仲介して譲ってもらったり、基本的に頭が上がらない。
 永遠亭へ安く稀少薬材を卸しているのも同じような理由で、メディと娃娃の会話は薬材の卸しの際となる。
 永琳にしか分からない調合、延にしか栽培採取出来ないレア薬材、お互いに踏み込む領域を考えている。処方においては、永琳に足元どころか地底にも及ばないだろう。しかし、彼女の弟子や彼のような「材料収集に長ける者」は、彼女にも必要なのだ。
 彼の妖怪向け処方箋の知識は、魔界に纏わり手に入れた「本草魔典」に寄る。この為、妖怪向けの薬は処方出来るものが限られてくる。この点でも永遠亭との共存は不可欠となっている。

・娃娃 追加設定? 
 人形といっても、体の中身は薄い綿の層と空洞、布人形の類である。下から手を入れる、人形演劇に使われるタイプを想像すると早い。
 主人は紅魔館に行く時、彼女を連れて行ってくれない。狙っている紅美鈴の手前、スケベ発言に反応して主人の頭を叩く彼女は連れて行きずらいのだ。
 紅美鈴と面識を得れば、間違いなく気に入られ、新たな武術の一つや二つは授けてもらえるであろうに。酷い主人に仕えると、人形も大変である......。
 (以上マイミクぺけさんの東方堕人録にて、娃娃を連れてなかったことへの補強設定とする。)


・普通の魔法使い
 霧雨魔理沙
 魔法の森に住む魔女。
 自由奔放で、他の魔女や突っかかり続けた巫女に迷惑を掛け、今日も己の研鑽に周りを巻き込みつつ生きている。
 延の人形:娃娃を、アリスの家へ連れて行く役を買って出ている。その際に彼女に余計な知識も付けてしまっているが……。
 延の薬局では、五大霊芝やX年霊芝等の貴重菌糸類がいつの間にか無くなることがある。すると無条件で、霧雨小姐と書かれた帳簿に新しくツケ出荷履歴が1項増える。しかし、それが取り立てられることはない。それだけの恩義を、延達が感じているということだ……。

 

長々失礼しました。

#幻想入りもどき:訂正版 東方妄想小説  「僕が十年前に幻想郷に紛れ込んでいたら、今」 PART1/PART5

東方妄想小説  「僕が十年前に幻想郷に紛れ込んでいたら、今」 PART1


というわけで、マイミクのぺけさんのmixi上で発表されている連載小説 東方堕人録に、僕も出して貰いました。

嬉しかったので、いつかそのキャラを掘り下げてみようと想い、毎日妄想を深めて参りまして、そろそろ形になりそうです。

東方原作のイメージをいちぢるしく損なうかもしれません。
きもい文章であることは保障します。
どちらかでも苦手な方は、読まないことをお勧めします。

現在、3話まで出来てます。
5話で、終らせえて、実際幻想入り動画にしたいなというエピソードへ繋いで終る形にしたいなと。

toword to 200由旬























































○コンセプト
 ・永琳が永夜抄の事件であちこちの医者になる以前に里の医者は居ただろうか
 ・武侠+モータル+東方
 ・リアルな自分が幻想郷に入るのではなく、自分の憧れをがちがちに詰め込んだ武侠な自分が、10年前に幻想郷に紛れ込んでいたとして、その今はどうなっているか。







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スケベ薬師の受難?

 幻想郷の朝は早い、夜通し騒いだ妖怪達が住処へ戻る頃、里の人間達は動き出す。
日も昇り始めたばかりの商家の集まる一画、こんな早朝に人里を出ようとする人影があった。
朝焼けの大地、頭上に人型を乗せた風変わりな影が焼き付けられている。

 人界の失われし物、人、想いの集まるこの幻想の地で、「変わった身なり」などという言葉はそうそう使われはしない。
この人里も、時代掛かった装いとはいえ着物から中国風の袍までと、東国の多様な出で立ちの人々が暮らしている。
朝日を背にしたその男の身なりも、長袍に馬掛という典型的な中華商人のものだった。
にもかかわらず、誰もが彼の姿を傍で見たなら、不思議な違和感を覚えることだろう。
体格の良さにて力強く着こなされた長袍、控えめの濃緑色に緋色の縁取りが垢抜けている。
その上から成金商人らしい馬掛を羽織り、緋色地に鳳凰の金刺繍が目を引く、袍の深緑によって更に違和感を浮き立たせている。
なんとも言えない隔たりを独特の雰囲気とともに着こなし、人の良さそうな笑顔の上には不思議な人形がすやすやと眠っている。
藏族の衣装を着て、重そうな布帽も鮮やかな少女の人形。文字通り帽子の重さに首を折り、静かに寝息を立てていた。
こんな特殊な場所においてさえ、間違いなく奇異と言い切れる、変わった空気を纏う男だった・・・・・・。

「おはよう、延どの。今日も採集に出かけるのか?」
男の背後から声が掛かると、頭の上で寝ていた人形がピョンと飛び起きた。
続けて小さく跳ねると空中でクルリと振り向き、声の主を認めると嬉しそうに両手を挙げ下げしながら
「ワー ワーァ♪」
と、飛び跳ねて喜ぶのだった。
延(ヤン)と呼ばれた男も振り向き、声の主へ笑顔で挨拶を返した。
「これはこれは慧音女士、早上好♪ こんな朝早くに、私塾の準備ですか?」
「ワーァ♪ ワーワ?」
挨拶、寺子屋の単語だけが中国語、男は風貌以上に風変わりなしゃべり方で挨拶を返す。
すると頭の上の人形も嬉しそうにピョンピョンと跳ね、同じことを聞きたそうな様子を示す。
「あぁ、そうだ。今日は子供達に、歴史と道徳の勉強を教える日でね、何かと準備が大変なんだ。」
「あいやぁ、相変わらずお堅い授業をされているのですね。 もっとこう、熟れた女教師のAtoZみたいな・・・・・・。」
「するか! 本当に、貴方はそれさえなければ、里でも尊敬される薬師だろうに。」
「男から欲望を取ってなにが残りますか? 大志は色々といだかねばなりませんよ。」
「ずいぶんと邪まな大志だな。」
「ワー! ワー!」
寺子屋の教師に諭されてもケロリとする薬師、頭上の人形は屈み込んで主人の頭をペシペシと叩く。
「娃娃は、今日も元気だな。この子だって貴方を心配しているんだ、もうちょっとしゃんとしたらいい。」
「ワーァワ」
娃娃(ワーワー)、中国語で「お人形」と呼ばれた彼女は、我が意を得たりと腕を組んで頷く。
「ははは、ありがたく意は汲ませて頂きます。まぁ、自分に嘘をつかない範囲で。」
「あまり、効果は無さそうだな。」
「ワー」
人形はがくりとうな垂れ、寺子屋の教師は肩を竦めて首を振る。たははと笑う男は、まるで反省の色がない。
「里中の施設に常備薬を無料で提供したり、君は人望はあるんだ。あとは素行をなんとか・・・・・・」
「ま、まぁまぁ、その話はまた今度で、慧音女士。御天道さまが強くなる前に、採取したい薬材が随分ありましてね。」
「ワ ワー」
手を振って、そそくさと逃げ出す延。その頭上で人形が名残惜しげに両手を伸ばすが、諦めてぺたりと座り込み、悲しそうに慧音へと手を振り続けた。
「あぁ、常備薬補充日にゆっくり話をしようじゃないか。気をつけていってくるんだ、延どの。」
「是的、慧音女士。 また、週末に♪」
「ワー ワー」
朝焼けは薬師と人形の正面まで、昇ってきてしまっている。
慧音の足元にまで伸びた、主人を急かして両手をばたつかせる小さな影。
それさえも遠ざかっていく様を見送って、くすりと笑った慧音は書庫へと向かうはずの足を止めた。
彼女の大量の蔵書から、子供達にも分かり易い絵巻を見つけるよりも・・・・・・
「今日は、アリスに人形劇を頼むとするか。」
ワーァ♪と喜ぶ人形の声が聞こえたようで、慧音は再び微笑んで自宅へと戻っていった。

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簡易キャラ解説(のちのち、ゆっくり掘り下げてみるつもり)

・大理蒼山の枯れた心
 延 悪畝(ヤン ウァルモー:やんえむ)
 十年前に幻想郷に潜り込み、居ついた元拳侠。
 両親が漢方薬に詳しい農民だったが、飢饉により彼だけが生き残る。
 女性だけの門派に拾われ、武術と医学、裁縫を修めるが、跡継ぎ問題で二番姐弟子の策略に合い、幻想郷に送られる。
 掌門(武術流派のボス)になるには、幻想郷に眠るとある邪剣を封印し持ち帰らねばならない。が、5年で捜索を打ち切り、人里に尽くすようになる。
 その人生から、女性に対する複雑な情があり、只のすけべ親父となる。24時間セクハラ発言だが、実際に傍に女性を置こうとはしない。
 漢方薬材の納入先である美鈴、永琳の乳を常に狙っている。
 苗字は師匠が与えたものなので、母国の読みで廻りに伝える。が、名は自分で付けたものであり、気にせず日本語読みで周囲に伝える。このため「やんえむ」という呼ばれ方になる。
 能力は気を譲り合い、心身を癒す程度の能力(もともと武術家であり医者であるものが得意とする「気功治療、内功治療」、それを相手にも、相手の力を使って自分にも行える。威力は数十倍である。)
 そしておよび、点蒼派武術、アイスパワー(弱)。彼が身を寄せ師事した門派「点蒼派」は女性に陰の気功を教える門派だった。しかし、彼はこの門ぱの僅かばかりの陽の気功を修めることで、凄まじい威力の「陰の気功」を身に付けた。反弾の神功の修行を知らずに果たしていたのだ。

・償いの殺手人形(マーダードール)
 娃娃(ワーワー)
 延が幻想郷に入り、邪剣を求めてがむしゃらに邪悪なものを探していた時、偶然出会った呪いの人形。
 組織に利用され続けた殺し屋の少女が、死の間際に前非を悔いて、殺しに使っていた人形に己の魂を宿す。
 果てること無く続く死の痛みに暴走していたところ、延の能力による内功治療(気功治療)により正気を取り戻し、彼を主人と認める。
 彼女を横取りする形になった為、アリスマーガトロイドと延の薬局の関係はとてもよろしくない。アリスにとっては、人形に「お人形」と名づけるセンスも唾棄に値するらしい。また、延の気を篭めた裁縫の技術は、彼女にとって悔しい存在だ。
 能力は持ち主の「気」を、数倍にして自分の使う刃物/武術に載せる能力、但し本人はそれを封印している。
 現在は延の気を受け取り、危険な場所にある漢方薬材を採取することを主な仕事としている。


PROFILE

えむやん

  • 作者:えむやん
  • モータルコンバット、東方project、武侠小説、ACIDMAN好きのえむやんのブログ。
    台湾東方同人のおっかけなんかもしてます〜。

    本サイト:http://www.alles.or.jp/~mkki1141/
    MIXI:http://mixi.jp/show_profile.pl?id=571841

    連絡先:ttn4eux2giアットマークmx6.ttcn.ne.jp
    (アットマークを「@」にして、表題に「特異功能組ブログより」とか、「モータル同人誌より」とか「洋ゲー同人誌より」とか書いていただけると嬉しいです。DTIのメアドはダイレクトメール地獄でして、本来は変えるべきなんですが、とほほです......。)
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